縁結びの神に...皆鶴姫、物語ちなみ「まつり」 会津若松で墓前祭

 
難波池に花をささげる義経役の武藤さん(右)と皆鶴姫役の鈴木さん

 会津若松市河東地域に伝わる「皆鶴姫物語」にちなんだ第15回かわひがし皆鶴姫まつりは26日、同市河東町の広田西公園で開かれた。

 物語は平安時代の話。平清盛に追われて奥州に向かった義経を探して旅に出た皆鶴姫は、同町藤倉で病に倒れ地元住民の看護を受けた。病は回復したが、難波池に映る自身のやつれた姿を苦に「このような姿をお見せするのはあまりに情けない。死んで縁結びの神になり、人々が自分のように嘆き悲しまないよう守り救おう」と池に身を投げてしまう。知らせを受けて駆け付けた義経は、池のほとりに皆鶴姫のお墓を作って供養した。その後、皆鶴姫の墓をお参りすると良縁を授かると多くの人が参拝するようになったという。

 まつりでは、義経役を武藤青玖亜(あくあ)さん(河東学園9年)、皆鶴姫役を鈴木心陽(こはる)さん(同)が務めた。皆鶴姫の墓前と難波池では墓前祭が行われ、武藤さんと鈴木さんが鎮魂の言葉を述べ、池に花をささげた。

 同公園では、武藤さんと鈴木さんが乗った山車を子どもたちが引いて練り歩いた。良縁に恵まれるよう願った御縁玉も配られた。郷土芸能発表会や納涼花火なども行われた。