川前の2施設活性化へ いわき市×杏林大 住民と交流し探る

 
川前地区での交流事業について報告する渡辺さん(左)ら

 いわき市は8月14日~9月9日、杏林大(東京)と連携して、学生と川前地区の住民との交流事業を行っている。学生に地区の施設の活性化策について考えてもらい、移住促進や交流人口増加などの施策に生かす考えだ。

 いわき市を訪問しているのは総合政策部の1、2年生6人。1年生が今秋オープン予定の「小さな拠点おおか」、2年生が「いわきの里 鬼ケ城」の活性化策について、住民らとの交流などを通して調査、検討を進めている。7日にも鬼ケ城で関係者を招いた成果発表会を開く。

 学生らは29日、いわき市役所に内田広之市長を表敬し、活動内容を報告した。2年の渡辺学さんは「川前の自然の深みなどは東京でもニーズがあると思う」と話した。いわき市出身で1年の鈴木彩華さんは「いわきの魅力を詰め込み、首都圏に発信できる振興策を考えたい」とした。

 市は来年度以降も連携し、山間地振興策を検討していく考え。