高校生が体験実習 4年ぶりに福島医大でメディカルセミナー

 
器具を使って縫合体験する参加者たち

 県教委は8月17日、福島市の福島医大で、医師を目指す本県の高校生を対象としたメディカルセミナーを開き、生徒たちは体験実習を通じて、医学への関心を高めた。

 高校2年生約90人が参加。同セミナーでは特別講義や県内出身の現役医大生との座談会のほか、新型コロナウイルス感染症の影響で約4年ぶりとなる体験実習が行われた。

 体験実習は9講座実施。このうち、医大生や若手の外科医師が手術技術を学ぶ外科研修支援担当の実習では、生徒たちが手術器具で傷口をふさぐ縫合を体験。ピンセットなどの器具で慎重にスポンジに糸を通して縫い合わせた。福島東高の寺島未来さん(16)は「実習で実際に触れてみて、医者へのイメージが湧いた」と話した。