芸術文化向上に感謝 西会津町の地域おこし協力隊・西尾さん退任

 
町の伝統和紙・出ケ原和紙の感謝状を受けた西尾さん(中央)。左は薄町長、右は大竹副町長

 西会津町は8月30日、町役場で地域おこし協力隊の西尾佳那さんの退任式を行い、3年間の活動をたたえた。

 西尾さんは芸術分野担当として2020年9月に着任。演劇イベントなどの企画運営や補助に携わり、同町奥川の小野木麗子さんと協力して会津を代表する文化人と称される故古川利意氏の美術館立ち上げに尽力。小野木さんの蔵を改造して「古川利意記念美術館 農とくらし」を開館した。本年度からは西会津中の非常勤講師として美術科目を担当している。

 退任後は、西会津町に定住。以前から関東方面を中心に取り組んでいるデザイン関係の仕事に就くほか、同校の美術講師などに取り組んでいくという。

 退任式では西尾さんが「芸術を通して町の関係人口に少しでも尽くせたかと思う。たくさんの方々に感謝している」と語った。薄友喜町長は「町内の芸術文化の向上に貢献してくれた。退任してからも芸術を通して、他地域とつなぐパイプ役として期待している」とねぎらいの言葉をかけ、同町の伝統和紙・出ケ原(いづがはら)和紙の感謝状と出ケ原和紙で作った名刺入れを記念に手渡した。退任は8月31日付。大竹享副町長が同席した。