発達障害の子ども、支援の在り方を解説 福島学院大が研修会

 
研修会で解説する佐藤教授

 福島学院大は8月31日、同大宮代キャンパスで発達障害など配慮が必要な幼児・児童への支援の在り方を考える研修会の2回目を開いた。同大福祉学部こども学科の佐藤佑貴教授が発達障害のある子どもへの支援について解説した。

 幼稚園や保育所の関係者ら約90人が参加。佐藤教授は障害と健常の明確な区別はないことなどを説明。「どんな特性が考えられるのかを想定して支障を減らす支援を早期に実施することが必要」と指摘した。

 また発達障害の子どもは周囲の小さな声でも集中できなくなるなど情報の調整が難しい場合があることを例に挙げ、「聞くべき音は大きく、余計な音は小さくする」と対処法を紹介した。

 研修会は昨年11月に同大と県教委が締結した連携協力に関する協定に基づき、同大の専門家の知見を本県の幼児教育に還元するために企画。保育施設や小学校で課題となっている発達障害をテーマに今月まで全3回開く。