大熊給食「ピタサンド」復活 学生有志が協力、イベントで販売

学生たちが復活させたピタサンド
福島県大熊町の農業インターン事業に参加する全国の学生有志は、東日本大震災前に町内の学校給食で出されていた人気メニュー「ピタサンド」を復活させた。2日、町役場前広場で開かれた「なつ祭りinおおくま」の会場で販売し、町民が懐かしい味を楽しんだ。
ピタサンドは円形で平たい「ピタパン」に具材を挟んだ食べ物。インターン1期生の大学生と高校生の6人が6月、町民と交流した際にピタサンドの話で盛り上がり、町民との交流促進を目的に復活させることにした。町民の話を元にメンチカツ、ペンネアラビアータ、千切りキャベツを挟み、当時の味を再現した。
旧大野小の机と椅子を並べた飲食コーナーが設けられ、多くの人でにぎわった。インターン生の一人、立教大4年の高宮昂大さん(22)は「ピタサンドを通じて町民や来場者の皆さんが思い出話に花を咲かせてくれた」と手応えを語った。