いわき市の宿泊クーポン好調 観光回復策、最大1万円割引

 

 いわき市は市内の観光需要回復に向けて、市内宿泊施設で使用できるクーポンの発行とポイントの還元キャンペーンを開始した。燃料費や食料品価格の高騰対策の一環で、楽天グループが運営する旅行予約サービス「楽天トラベル」と連携して実施する。4日にスタートし、6日現在で既にクーポン枠の一部がいっぱいになるなど出足は好調だ。

 クーポンは、楽天トラベルで市内宿泊施設の予約をする際に発行される。1予約当たり1万円以上の利用で2千円、1万5千円以上で5千円、2万5千円以上で1万円の割引クーポンが受けられる。いずれも大人2人以上で利用可能。

 クーポンのうち、3千枚用意していた1万円割引の枠が6日午前にはいっぱいになった(キャンセルが出た場合は再募集される)。昨年度に同様の事業を行った際に比べて利用可能人数を緩和したことも要因に挙げられるが、担当者は新型コロナウイルス感染症の5類移行で「観光需要が高まっていることも影響している可能性がある」とする。12月4日チェックアウトまでの宿泊が対象で、受付期間は同1日まで。

 還元キャンペーンは、10月2日チェックインから同31日チェックアウトまでの市内への宿泊を楽天トラベルで予約、宿泊した人が対象となる。スマートフォン決済「楽天ペイ」の決済金額の最大20%分の楽天ポイントを進呈する。1決済当たりの上限は2千ポイントで、期間中の1人当たりの上限は5千ポイント。

 事業の詳細はいわき市の特設ホームページで紹介している。