栗山英樹さん、WBC舞台裏紹介 白河で講演、当時の悩みなど語る

 
「一番上に立つ人は、みんながやりたくないことをやるのが仕事」などと語った栗山さん

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表監督を務め、「侍ジャパン」を優勝に導いた栗山英樹さんが15日、白河市で開かれた講演会に出演し、WBCの舞台裏や、選手とのやりとり、当時悩んだことなどについて語った。

 講演会は同市の白河文化交流館コミネスで、棚倉町の藤田建設工業の全社大会の一部として開かれた。

 栗山さんは、ダルビッシュ有投手が若手選手に積極的に声をかけ、チームを一つにまとめてくれたことや、源田壮亮選手が骨折した時のベンチ裏での状況などを紹介した。

 またメキシコ戦まで不調に苦しんだ村上宗隆選手について「1点を追う準決勝で代打を送って失敗したら納得のいかない敗北になると思った。村上選手と心中しようと思った」と当時を振り返った。

 栗山さんは「監督など、一番上に立つ人は、みんながやりたくないことをやるのが仕事」と、監督としての責任などについても触れ、会場に足を運んだ野球ファンらが真剣な表情で聞き入った。栗山さんと、プロ野球ルートインBCリーグの福島レッドホープスの指揮を執る岩村明憲監督の対談も行われた。