最後までおいしい料理を 福島のローゼンケラー9月30日閉店

 
「来店客に感謝を伝えたい」と語る小林さん

 福島市のビアレストラン「ローゼンケラー」が30日で閉店する。同店の小林篤子さん(69)は「お客さまへの感謝でいっぱい。最後までおいしい料理を楽しんでもらえるよう頑張りたい」と話す。

 店の前身は1953年、すずらん通り(現在のパセオ通り)沿いに開店した喫茶店「丸上茶房(まるじょうさぼう)」。83年に現在地に移ってローゼンケラーを開店し、今年で約40年となった。閉店理由は人手不足で、サービス低下を避けるためという。

 閉店が近づく中、思い出の味を求める来店客でにぎわう。小林さんは「連日大忙しだが、これまでの積み重ねの結果でうれしい限り。皆さんのおかげでたくさんの思い出ができた」としみじみ語った。営業時間は午前11時半~午後2時、午後5時~同10時。