和紙が彩る「菊人形」 上川崎とコラボ!にほんまつ城報館展示

 
上川崎和紙で制作された菊人形を見る来場者=二本松市・にほんまつ城報館

 二本松市和紙伝承館は3日から、県重要無形文化財「上川崎和紙」を使い和紙菊や着物などを制作した菊人形を同市のにほんまつ城報館に展示している。日本最大級の菊の祭典「二本松の菊人形」(10日~11月19日)の開催期間中に展示される。

 二本松の菊人形と、千年の歴史を誇る上川崎和紙との初の連携企画。和紙伝承館の吉清水朋子さんをはじめとするスタッフ6人が、5カ月がかりで和紙110枚を使って制作した。

 和紙の染色から組み立てまで全てを手作業で行い、帯や髪飾り、履物も作った。色鮮やかな和紙菊は約2100輪ある。吉清水さんは「和紙の人形を通じて、上川崎和紙の素晴らしさを知ってもらうきっかけになれば」と話した。

 67回目となる二本松の菊人形は、同市の県立霞ケ城公園で開かれる。NHK大河ドラマで話題を集める「徳川家康」をテーマにした6場面と「大奥」を取り上げた1場面の計7場面を設け、合わせて25体の菊人形を展示する。問い合わせは二本松菊栄会(電話0243・55・5122)へ。