ウェブ出品食品、割引販売 郡山市「タベスケ」12月から開始

 
協定書に署名した綾部社長(右)と品川市長

 郡山市は12月1日から、市内の飲食業者が賞味・消費期限の近い商品などをウェブサイトに出品し、利用者が割引価格で購入できるマッチングサービス「こおりやまタベスケ」を始める。市とサービスを提供する「G―Place」(ジープレイス、京都府)は11日、連携協定を結んだ。

 販売側の対象は、飲食店やスーパーなど食品を取り扱う市内の飲食業者で、売れ残った弁当やパン、野菜、果物などを出品できる。消費者側はサイトに掲載されている商品を予約し、店頭で料金を支払って受け取る。飲食業者、消費者ともに手数料はかからない。

 市の1日1人当たりのごみ排出量は2020、21年度で2年連続中核市ワースト1位。市はサービスを通して、食べられるのに捨てられる「食品ロス」の削減につなげたい考えだ。

 協定に基づき、サービスの導入費と1年間の利用料金を無料にする。市は来年11月末まで試行的に運用してニーズを把握したり、成果を検証したりして、本格的な導入を検討する。市役所で連携協定の締結式が行われ、品川萬里市長と同社の綾部英寿(えいじゅ)社長が協定書に署名した。品川市長は「取り組みが広がっていくようにPRに努めたい」、綾部社長は「食品ロスの削減へ活気づけたい」と話した。

 来月事業者へ説明会

 市は11月13日、同市の富久山クリーンセンターで、食品の販売や製造を行う事業者向けに説明会を開く。同15日にはオンラインでも開催する。参加無料。市は同6日まで、市ウェブサイトの「かんたん電子申請」で申し込みを受け付ける。問い合わせは市3R推進課(電話024・924・2188)へ。