目標達成...強い気持ちで 東京五輪レスリング「金」姉妹が講演

 
講演する金城さん(左)と川井さん(右)

 東京五輪のレスリングで姉妹で金メダルを獲得した金城(旧姓川井)梨紗子さん、川井友香子さんの2人は19日、あさか開成高で講演し「ぼんやりと目標を持つのではなく『必ず達成する』という強い気持ちを持つことが大事だ」と伝えた。

 講演は生徒からの質問に答えるインタビュー形式で行われ、2人はレスリングを始めたきっかけや東京五輪での思い出などを紹介。「やる気を上げるために必要なことは」との問いに、金城さんは「高い目標があればやる気が出ないということはない。私自身は常に目標を頭の片隅に置いて生活している」と語った。

 川井さんは姉妹で壁を乗り越えてきたことを振り返り、「姉妹なので言葉で励ますより隣にいるだけで思いが届くと考えた」と2人の関係性を説明。金城さんは「どちらかが欠けても金メダルは獲得できなかった」と強調した。

 金メダル獲得について、金城さんは「通過点の一つ。この先の人生の方が長い」、川井さんは「一度成功したから『成功者』と考えるのではなく、その場その場でベストを尽くしていくことが重要だ」と思いを語った。

 講演は同校のキャリア教育の一環で、全校生徒約470人が参加。元福島中央テレビアナウンサーの菅佐原隆幸さんが進行役を務めた。