童心に返る一本、ヒノキ香る田人産色鉛筆 グッドデザイン高評価

「グッドデザイン・ベスト100」に選ばれた色鉛筆を手に喜びを語る高橋社長
本年度のグッドデザイン賞で、特に優れた作品を選ぶ「グッドデザイン・ベスト100」に自社製品「ふくしま木守(こも)りの色えんぴつ」が初めて選ばれた磐城高箸(いわき市田人町)。高橋正行社長は「商品に込めた我々の思いが高い評価につながったと思う。受賞がいわき、田人の森林に対し、もっと目を向けてもらえるきっかけになってくれれば」と喜びを語る。
「ふくしま木守りの色えんぴつ」は、3年半以上の構想期間を経て開発された製品だ。同市田人町産のヒノキを使用し、色はローズ、灰色、青磁、焦げ茶、トキワ、黄緑の6色をそろえ、「使った人の誰もが童心に返って楽しんでほしい」との願いを込めたという。
香りにもこだわっており、鉛筆を削った際に醸し出されるヒノキ独特の香りを存分に楽しめるよう、何度も改良を重ねた。
同社製品のグッドデザイン賞の受賞は、本県をはじめ、宮城、岩手の被災3県の間伐材を使った「三県復興希望のかけ箸」と、天然のスギチップの香りで心地よい睡眠が期待できる「眠り杉枕」に続いて3回目。
今後は要望に応じて色を20種程度に増やす予定という。価格は1セット(6本入り)880円。工場やオンラインショップ、市内のヤマニ書房などで購入できる。問い合わせは同社(電話0246・65・0848)へ。