和人形、国際ドールアート展で注目へ 福島の作家・大竹京さん作

 
(写真左)大竹京さん、(写真右)大竹さんの作品が掲載された公式ポスター

 福島市の人形作家大竹京さんは3~5日、チェコの首都プラハのルツェルナ宮殿で開かれる国際ドールアート展に招待を受けて作品を出品する。自身が制作した和人形「プリンセスサクラ」は同展の公式ポスターにも採用された。

 大竹さんは自在にポーズを取らせることができる「球体関節人形」の日本を代表する作家。福島市や東京都、大阪府でドールアート教室「どーる・あーと コパン・プッペ」を主宰し、約60人を指導している。

 同展には全国の作家や受講生の作品を含む約30体を出品。大竹さんの人形と、福島市の油絵画家八木沼笙子さんが描き上げた縦約1・2メートル、横約2・1メートルの背景画がセットになった芸術作品「杉林の中を姫と犬の幻が走り抜ける」も飾る。

 来年11月に10回目の開催となる国内のドールアート展が福島市のアオウゼでも予定されている。大竹さんは「まずは国際展で作品をアピールし、来年の展覧会で世界から福島に人形作家が集まってもらえるようにしたい」と思い描く。

 大竹さんが主宰する教室の後援会顧問を務める渡辺又夫さんは「福島を人形による文化都市にしていければ」と力を込める。