丸太ごろごろ...ネオ里山 大玉、林業家が手掛けたキャンプ場開設

 
丸太で作った橋の上で林業への思いを語る鈴木さん。テントサイト近くには小川が流れ、せせらぎを聞きながらキャンプを楽しむことができる

 林業家が手がけたキャンプ場が1日、大玉村にオープンする。名前は「LOG(ログ)」で、直訳すると「丸太」。県産木材の質の良さ、使い方の多様性を知ってもらう場所にしたいとの思いを込めた。キャンプ場を手がけた郡山市田村町の林業「アメリカ屋」専務の鈴木優作さん(35)は「林業と街が交差する場所にしていきたい」と構想を語る。

 鈴木さんが目指すのは、都会的な生活に慣れた現代人でもキャンプを通して里山の恵みを体感できる「ネオ里山」の構築。場内にはまきでたくサウナや陶芸窯があり、木の恩恵を体感できる施設となっている。

 ログにはその名の通り、間伐した丸太がごろごろと転がる。元々は保養施設として開発された山林で施設の閉鎖後10年以上にわたり放置されていた場所を同社が購入し、キャンプ場に生まれ変わらせた。

 新型コロナウイルス禍を経てキャンプブームが続いており、野外レジャーの裾野が若者に広がった。同社は、まき割りやたき火などを楽しむキャンプを通して林業に関心を持ってもらうことで、担い手の育成にもつなげていきたい考えだ。

 4、5の両日はオープニングイベントとして一般開放される。住所は大玉村玉井守谷川10の1。問い合わせはキャンプグッズ店のロガーズギアサプライ(電話024・956・4538)へ。