光輝くダルマ壁画、七転び八起き...双葉復興への願い アート制作

双葉の復興をイメージした作品を前に握手する赤沢さんと伊沢町長(左)
企業理念などを壁画で表現する東京都の会社「OVER ALLs(オーバーオールズ)」が、双葉町で伝統の「双葉ダルマ」をモチーフにした新たなアートを制作している。旧双葉町図書館の壁面を活用して、ダルマが震災から七転び八起きして光輝く姿を表現した作品で、近く完成して双葉を訪れる人を迎える。
同社の社長赤沢岳人さんは、アートで街の価値を上げた米ロサンゼルスの地区「Art District(アート・ディストリクト)」を日本で再現したいとの思いを持っていた。震災後に双葉町民と交流が始まったことを契機に、2020年8月からこれまでに町内に8作品を描いた。
今回の作品は、自社の経営が8年目に入ったことと、同町の特定復興再生拠点区域(復興拠点)の避難指示が解除されたことに合わせて企画した。2日は、町の明かりのように輝くダルマの絵が描かれた。伊沢史朗双葉町長が激励に訪れた。