猪苗代駅前で「巨大壁画」除幕 3小学校統合記念、児童ら共同制作

 
巨大壁画の前で作品について解説するカトウさん

 アーティストのカトウシモンさんと猪苗代町内の児童らが共同制作した壁画の除幕式が3日、同町の猪苗代駅前で行われ、関係者が作品の完成を祝った。

 学校校舎の壁に作品を描く芸術祭「ウォールアートフェスティバルふくしまin猪苗代2023」の一環で、町民有志でつくる猪苗代アートプロジェクト実行委の主催。翁島小、千里小、緑小が来春、猪苗代二小として統合することを記念し、3校の児童らとカトウさんが色鮮やかな巨大壁画を共同で制作した。

 壁画は猪苗代駅前の旧会津バスの壁面に設置。二瓶盛一町長、芸術祭実行委員長の楠恭信さん、カトウさん、学校関係者らが除幕し、作品をお披露目した。カトウさんが関係者に制作の経緯や作品の細部などについて解説した。

 芸術祭の作品公開は4、5の両日、猪苗代高や翁島小などで行われ、来場者でにぎわった。猪苗代高ではインドのワィエダ兄弟が旧音楽室の壁に伝統的絵画を描き上げ、翁島小では画家岩切章悟さんと同校の児童が共同で廊下の壁に壁画作品を制作した。

 来春に新生・猪苗代小に統合する吾妻小、長瀬小、猪苗代小の児童らと画家椎木彩子さんが共同で手がけた絵画作品は、同町のはじまりの美術館で制作された。作品は同館で5日まで展示され、今後は猪苗代小体育館の壁に設置する予定。