石井研堂の功績紹介 郡山で没後80年企画展

原稿や書物などが展示されている会場
郡山市こおりやま文学の森資料館は12月3日まで、同市の同館で特別企画展「没後80年 石井研堂」を開いている。作家や編集者、教育者、研究者など多彩な顔を持つ石井の功績を紹介している。
石井は1865(慶応元)年、二本松藩郡山にあった旅籠・常盤屋の三男として生まれ、郡山小(現金透小)で学んだ。20歳で上京後、歴史読み物や理科の実験、なぞなぞなど子どもたちの興味や関心を刺激する内容をまとめた少年雑誌を制作。明治・大正時代の子どもたちを楽しませた。
ライフワークとなった書籍「明治事物起源」では、明治維新後の文明開化によって生まれた文化や法律、経済などの事始めと社会の変化をまとめた。
会場では石井が執筆した原稿や雑誌、書籍など約100点を展示。作品やパネルを通して、生い立ちや偉業を学ぶことができる。
時間は午前10時~午後5時。料金(個人)は一般200円、高校・大学生100円、中学生以下や65歳以上、障害者手帳がある人は無料。月曜日休館。問い合わせは同館(電話024・991・7610)へ。