陶芸とIT就労訓練 窯元・松永さん 障害者向けに事業所

陶芸作品を手に就労訓練の利用を呼びかける松永さん
白河市に開所した就労継続支援B型事業所tokugy(トクギー)白河が、障害がある人への就労訓練で陶芸とIT技術を教えている。運営に携わるのは、西郷村に工房を構える大堀相馬焼松永窯4代目の松永武士さん(35)。松永さんは、一般企業や窯元への就職を支援したい考えで「気軽に利用してほしい」と呼びかけている。
松永さんは西郷支援学校を訪れた際に、陶芸を学ぶ生徒たちの素養の高さに触れた。しかし、身に付けた技術が就職に結び付かない現状を知り「障害がある人の才能を発揮できる場所をつくりたい」と考えた。
松永さんは専門商社GATCH(ガッチ)の代表も務めており、伝統工芸品の担い手不足解消と障害がある人の才能発掘に向け事業所を開所した。
事業所では利用者が心身の状態に応じて自分のペースで働けるようにした。陶芸品の制作や補助の仕事を通じて自分に合った特技を見つけたり、IT技術を習得して就職先の選択肢を広げたりすることも可能だ。松永さんは「全ての人が楽しく過ごせる社会をつくりたい」と力を込める。
営業は月~金曜日。時間は午前9時~午後5時。定員20人。問い合わせはトクギー白河(電話0248・21・7950)へ。