コロナ重症化防ぐには 南相馬「派生型ワクチン、接種を」

 
コロナに関する最新情報を話す坪倉さん

 南相馬市は2日、同市原町区の原町保健センターで、新型コロナウイルスワクチンに関する記者会見を開き、坪倉正治福島医大教授が市民に最新の情報を発信した。

 坪倉教授らが従来のワクチンを接種した同市などの1420人を対象に調査を行った結果、オミクロン株の派生型の「XBB1・5」に対する防御力をほぼ持たないとみられる人が全体の55%を占めたという。坪倉教授は「ワクチンを打ったからといって感染しないわけではない」と説明した。

 一方、これまでの調査で、ワクチンによる重症化を防ぐ効果は一定期間を経過しても維持されることが分かっているという。ただ、坪倉教授は「重症化を防ぐ効果がどれくらいの期間、継続するかは分からない」とした。市は、10月からXBB1・5対応のワクチン接種を行っている。