福島市出身の俳優・タレントなすびさん（４８）は、米ニューヨークで８日（現地時間）開幕したドキュメンタリー映画祭「ＤＯＣ　ＮＹＣ」に参加し、自身の半生を追った英国のドキュメンタリー映画「ザ・コンテスタント」の舞台あいさつに登壇した。

　作品は同映画祭のオープニング作品の一つとして上映。なすびさんの所属事務所によると、なすびさんは、本県の復興を目指し開発された葛尾村産ウールで作られた黒いスーツを着て上映に臨んだ。初めて観客と一緒に自身についての映画を鑑賞し、上映後は総立ちの観客の拍手に涙を浮かべる場面も。監督らと海外メディアの取材にも応じた。

　「ザ・コンテスタント」はなすびさんがテレビ番組の企画「懸賞生活」出演を経て、東日本大震災で被害を受けたふるさとのためにエベレスト登頂を果たすまでを追った内容。福島市などで撮影が行われた。