飯坂線沿線で謎解きゲーム AR活用、福島大生「家族で楽しんで」

 
謎解きウォークラリーへの参加を呼びかける福島大の学生

 福島大は、福島交通飯坂線の利用促進に向け、沿線を舞台とした謎解きウォークラリーを企画した。AR(拡張現実)を使ったゲームを楽しめるアプリ「time pocket(タイムポケット)」を使い、各所に設置されたマーカー(印)を探して謎解きするゲームで、学生は「家族で楽しみながら電車を利用してほしい」と話している。

 ウォークラリーの期間は15日~12月15日の午前9時~午後6時(受け付けは同5時まで)。アプリで沿線各所に設置されたマーカーを読み取るとクイズなどが出題され、それに答えながら次の場所に進む。2時間ほどでクリアでき、達成者には抽選で20人に飯坂温泉福袋が当たる。

 ウォークラリーでは、ヘビに変えられた妹を主人公が救うという、飯坂温泉に伝わる開湯の「藤太湯伝説」を基にした物語が展開される。福島交通が同大経済経営学類の奥本英樹教授のゼミに活性化策を依頼し、2年生9人が約3カ月かけてストーリーやクイズなどを考えた。アプリ「タイムポケット」は、福島市のIT企業「Blue Ocean&Company(ブルーオーシャンアンドカンパニー」が開発した。

 福島交通の三浦賢一鉄道部長は「若い人の感性で作ったイベントが活性化につながればうれしい」と期待する。2年生の山田悠馬さんは「飯坂線や福島市の魅力を感じてほしい」と話している。参加チケットは1日乗車券付で1人千円。アプリをダウンロードし、事前設定が必要になる。詳しくはhttps://ii-den.jp/nazotoki/から。