食品トレーなし商品推進 ヨークベニマル トレー店頭回収も

ヨークベニマルが店頭に置いているリサイクル・ステーション。環境に配慮した多彩な取り組みを展開している
プラスチック使用量の削減に関する先進事例を表彰する県のプラ3R実践コンテストで最優秀賞に選ばれたヨークベニマル(郡山市)は、店頭での食品トレー回収やノントレーでの商品販売など環境に配慮した多彩な取り組みを展開している。
同社の年間のプラスチック排出量は8439トン(2021年)で、このうち6割超が生鮮食品などに使用されるトレーとラップ。こうしたトレーなどをノントレーにすると包装資材を約85%削減できると試算し、各店舗でノントレー商品の導入を進めている。
食品トレーのうち約45%はリサイクルトレーで、店頭のリサイクル・ステーションで回収。青果や鮮魚のうち珍味商品では植物由来のバイオマス容器も利用している。
総菜などで提供するスプーンやフォークは使用量を減らしたり、バイオマス素材の比率を高めたりしていく計画だ。年間使用量は21年度の約7トンから30年には5トンまで削減し、バイオマス素材の比率も21年度の約10%から25年までに30%にしたい考えだ。
担当者は「通常のものと比べると環境配慮型の容器などはコストが割高になるため、商品価格とのバランスを見ながら今後も利用を増やしていきたい」と話す。