田高(でんこう)体操で健康づくり 田村高生、8種類考案

 
高齢者の健康増進を目的とした「田高体操」を行う生徒と参加者

 田村高は高齢者の健康増進を目的とした体操「田高(でんこう)体操」を考案した。15日、三春町民体育館で発表会を開き、町内のお年寄りに楽しんでできる健康づくりをアピールした。

 体育科の生徒たちが、総合的な探求の時間に自分たちで課題を設定。高齢化社会と健康増進について何かできることはないかと考え、健康体操づくりを考案した。授業では「やきとりじいさん体操」で知られる岡田麻紀さんが協力した。覚えやすいような動きを工夫したり、同校で強化指定種目となっている競技の動きを体操に取り入れたりした。「のびのび体操」や「さくら体操」など8種類の体操が完成した。

 発表会では体育科の3年生40人が町内のお年寄りの前で体操を発表した。柔道の足払いのように足を動かしたり、ソフトテニスのサーブの動作で体をひねったりと音楽に合わせて体操を元気に披露した。

 参加した三春町の大内まさ子さん(65)は「部活動の動きがあったりして田高ならではの体操で楽しかった」と話した。体育科の橋本琉斗さん(3年)は「いろいろなスポーツの動きを座ったままでもできるように考えた。これからいろいろなところで一緒に体操をして楽しんで健康になってもらい、学校の魅力も広まってほしい」と話した。

 田村高は今後、各地区でお年寄りの交流の場となっているサロンなどに出向き、体操を通した交流会の開催を予定している。