ドイツ元大統領と交流 若松三中生が「歓喜の歌」披露

 
生徒代表から花束を受けるウルフさん(右)

 ドイツの元大統領、クリスチャン・ウルフさんが16日、ドイツと歴史的なつながりのある福島県会津若松市を訪れ、若松三中の生徒らと交流した。ウルフさんは好奇心や目的を持つことの大切さを伝えた。

 日独の親善関係は、第1次世界大戦時に同市出身の軍人・松江豊寿が捕虜となったドイツ兵に人道的に接したことをきっかけに深まったとされている。ウルフさんはこうした歴史を踏まえ、同市を訪れた。

 同校体育館で交流会が開かれ、全校生徒約270人がベートーベンの「歓喜の歌」をドイツ語で合唱した。生徒たちは「大統領になるためにどんな努力をしたか」などと質問。ウルフさんは「目的を持っていないと楽しくならない。全てのことに好奇心や関心を持って、楽しみながら取り組んでほしい」と語りかけた。最後に生徒会役員がウルフさんに花束を贈った。