抹茶カフェ...縁を大切に 会津若松、小濃さん「濃い春」オープン

 
京都で見つけた茶を使い、抹茶ラテを提供する小濃さん

 会津若松市七日町の常光寺に、京都・宇治茶にまつわる親子の再会の逸話が残り、人と人とをつなぐと信仰を集める「めぐりあい観音」がある。言い伝えに導かれるように、京都で修業した小濃(おのう)夏美さん(29)が10月中旬、常光寺近くに抹茶専門カフェ「濃い春」をオープンした。

 小濃さんは浅川町出身。大学卒業後に首都圏で飲食業界に携わる会社で働くうちに飲食関係の仕事に就きたいという思いが膨らんだ。子どもの頃から抹茶が好きで、学生時代に大学の空きスペースで期間限定のカフェを運営した経験もある。会社員時代に茶道を習い、調理師免許も取得した。

 会社を辞めて本県に戻り、任期付きの教員として勤務し今年3月に退職。開店に向けて5~7月の3カ月間、京都の宇治市で茶の勉強を深めた。栽培農家で畑の手伝いをしながら茶葉の品質の見極めを学び、質の良い茶葉を探して仕入れルートを開拓した。出店地は「茶の文化が根強く残っている」会津若松市を選び、会津若松商工会議所などの協力を受けて開店。大正浪漫の街並みが多くの観光客を呼ぶ七日町は「すてきな街並みが描いていたイメージにぴたりと合った」という。

 店名の「濃い春」には抹茶の濃さ、新茶の季節の春を掛け合わせたほか、新茶の季節が早く来てほしいという「来い春」の意味合いも込めている。「ここでやるしかない」。小濃さんは若松にたどり着いた縁を大切に、来客をもてなす。

 抹茶ラテは580円。抹茶テリーヌは420円。季節のお菓子付きの抹茶や抹茶アフォガードなども扱っているが、ランチは行っていない。木曜日定休。営業時間は日曜日が午前9時~午後3時、そのほかは午前11時~午後5時。問い合わせは同店(電話0242・23・7671)へ。