「古関裕而のまち」手描き看板でPR 87歳、橘さん熟練の技

 
古関裕而の看板を制作し、自宅前に設置した橘さん

 看板制作を手がける広告美術工の橘剛さん(87)は福島市が生んだ作曲家古関裕而の肖像画を描いた看板を作り、同市黒岩の自宅前に設置した。11月に数え年で米寿を迎え「多くの人にお世話になってきた。古関裕而のまちをPRし、少しでも地域に貢献したい」と気持ちを新たにする。

 この道一筋の経験から「頭の中でイメージした通りに完成させることができる」という。大きさは縦約1・8メートル、横約5・4メートル。肖像画や「古関裕而のまち ふくしま」の文字、功績を伝える略歴を記した。

 古関の野球殿堂入りを記念し、3月には橘さんがデザインした同じサイズの看板が同市南町の旧国道4号沿いにも設置されており、今回が2カ所目となる。

 橘さんは中学校卒業後に市内の看板店に就職。20代前半の時に上京し、東京を代表する映画看板制作会社で経験を積んだ。1962年に福島市でタチバナ工芸社を設立。地域で活躍する多数の経営者や政治家らの肖像画も描いた。現在は同社の会長を務めている。

 高齢を理由に、今月に入ってから運転免許証を自主返納した。それでも「大好きなこの仕事はやめられない」と笑顔を見せる。