全国デザインコンペ、福島高専がダブル受賞

 
全国高専デザインコンペティションに臨んだ福島高専の都市デザイン研究会のメンバー。手前は構造デザイン部門で審査員特別賞を受けた作品

 福島高専の都市デザイン研究会が全国高専デザインコンペティションの「プレデザコン部門」のうち「創造デザインフィールド」で最優秀賞に輝いた。メインの「構造デザイン部門」では審査員特別賞に選ばれ、ダブル受賞を果たした。

創造デザインフィールドで最優秀賞に選ばれた金沢さんらの作品創造デザインフィールドで最優秀賞に選ばれた金沢さんらの作品

 研究会には都市システム工学科の学生約25人が所属している。このうち9人が2チームに分かれ、京都府で昨年11月11、12の両日に開かれた全国大会に出場した。

 プレデザコン部門のうち創造デザインフィールドには1年生3人が参加。同部門では、今年の全国高専デザインコンペティションで使用される大会トートバッグのデザインを募集した。

 研究会は1年の金沢笑瑚(にこ)さん(16)が中心となり、大会テーマの「繋」や指定色の藍色などを軸に昨年8月からデザインを考えた。

 今年の大会は徳島県阿南市で開かれるため、3人は作品に徳島県の形を取り入れながら、鳴門海峡の渦潮を表現。鳴門海峡に架かる大鳴門橋も描いた。大会ではデザイン性の高さが評価され、観客と審査員による投票で最多得票だった。

 3人の作品は、今年の大会トートバッグに採用される。金沢さんは「驚きが強かった。3人で分担し、協力して制作したので、この結果はうれしい」と笑顔を見せた。

 アーチ形の橋評価

 構造デザイン部門では、ケント紙と接着剤を使って橋を作り、耐荷性やデザイン性、軽量性などを競う。

 研究会からは2年生3人と4年生3人の計6人が出場した。昨年4月から構造などを考え、規定の大きさに迫る横96センチ、高さ23センチのアーチ形の橋を制作した。

 大会当日に行われた競技では、作品が10キロずつ40キロまで重りをつるしていく載荷試験と重りをつるしたまま衝撃を与える衝撃載荷試験に耐え、壊れることなく無事に競技を終えた。

 作品の構造と設計を担当した部長で4年の吉田里奈さん(19)は「昨年も出場し、載荷試験で壊れて悔しい思いをした」と振り返り「構造だけではなく、特にこだわったデザインを評価してもらえたことが良かった」と喜びを語った。