仕事の極意「楽しい現場に」 TVプロデューサー・佐久間宣行さん

 
「自分にとって無理なことが何かを考えておくことも大事」と話す佐久間宣行さん=福島市

 本業のテレビプロデューサーだけでなく、出演者としても活躍する、いわき市出身の佐久間宣行さん。福島市を訪れた佐久間さんに、忙しい中での時間術や仕事への向き合い方を聞いた。

 テレビ東京を退社しフリーになったのが2021年。以来、あるときは制作者、あるときはパーソナリティーとして、さまざまな媒体で佐久間さんの名前を目にする。膨大な量の仕事をこなしながら、最新エンタメのチェックも欠かさない。どんな時間の使い方をしているのか聞かれることも多いというが、佐久間さんは「誰でも好きなことのためには時間を捻出しているはず」と、さらり。

 多くの仕事を抱えることについては「時間をかけてもいいと思える仕事が大半なので、そこまでつらくない。仕事の礎を築く段階で、自分が耐えられないことやメンタル的に無理なことが何かを考えておく。苦手な仕事は人に任せるというか、得意な人と組むというようなことを重ねてきた」と、心身を削られないための仕事術を明かす。

 バラエティー番組が主戦場の佐久間さんが仕事をする上で心がけていることは、ずばり「楽しい現場にすること」。経験を積んだからこそ言える、シンプルだが核心を突いた一言だ。さらに「"今の仕事"と、数年後に面白い仕事になっているかもしれない"種の仕事"のバランスを考えること」も大切にしているという。

 自身が企画、出演するユーチューブチャンネルも開設し、登録者数は150万人を超えた。今後は、登録者たちと新しいことをしてみたいという。

 フリーになってからは県内に来る機会も増えた。「福島の仕事をするたびに、住みやすくて人も良くて、いい所だなと改めて思う。地元の面白さを発見していくのは自分たちだと思っているので、僕もその助けになれたら。皆さんで福島を楽しんでもらえればいいなと思っています」

 どんなに忙しくても楽しむ気持ちを忘れない。「楽しい現場」には、誰よりも楽しむプロデューサーの存在があった。