バド3姉妹「世界で戦う」 ふたば未来中・高で活躍、長姉3月卒業

 
バドミントンで活躍を誓い合う(左から)真緒さん、奈緒さん、莉緒さん

 「3姉妹で世界に出て戦う選手を目指す」。広野町のふたば未来中・高バドミントン部の山北3姉妹は目標を語る。長女の奈緒さん(18)は今春、同高を卒業し、実業団のNTT東日本で競技を続ける。3姉妹が共に活動するのもあとわずか。次女の真緒さん(16)と三女の莉緒さん(15)は「実業団でも活躍を」とエールを送る。

 3姉妹は埼玉県鶴ケ島市出身。奈緒さんは幼稚園の頃に両親の勧めでバドミントンを始めた。1学年下の真緒さん、3学年下の莉緒さんも競技を始め、小学生時代は3姉妹で切磋琢磨(せっさたくま)してきた。所属チームは2017年の全国小学生大会の団体戦で優勝を飾っており、3姉妹の活躍が原動力となった。

 「絶対にふたば未来でプレーしたい」。長女の奈緒さんは小学6年時、当時猪苗代町に拠点を置いたふたば未来高や富岡一中などの練習に参加し、先輩が楽しそうにプレーする光景に魅了された。当時はジュニアの日本代表に選ばれており、さらに成長したかった。親元を離れる不安はあったが、競技に打ち込むため18年に本県に進学し、実力を伸ばした。

 姉を追って19年に次女の真緒さん、21年に三女の莉緒さんも入学した。奈緒さんは妹2人が入学し、また3姉妹で共に過ごせることに喜びを感じつつ「妹たちに勝つ姿を見せたい」と力を込める。そして、全国高校総体優勝、アジアジュニア優勝、世界ジュニア3位など輝かしい成績を残し、昨年12月の全日本総合選手権では高校生にして3位になった。

 「人と環境に恵まれ、入学して良かった。たくさんの人に感謝している。両親に恩返ししなくては」とはにかむ奈緒さん。本県では猪苗代での1年を含む計6年を過ごし、復興を見つめてきた。「震災や原発事故で苦しんできた福島。ふたば未来は震災復興が原動力とも言える。県民の応援を支えに、福島を元気づけたいとプレーしてきた。今後もその気持ちは変わらない」と話す。

 3姉妹に訪れる2度目の別れ。真緒さんは「実業団でも頑張ってほしい。私も今年はチームの中心になるので結果を残したい」と意気込む。莉緒さんは「姉には世界で結果を残してほしい。私も今年から高校生になる。姉のように活躍したい」と力を込める。バドミントンで結ばれた3姉妹。離れていても同じ目標を見つめ、さらなる高みを目指す。