干支や草花...鮮やか天井画完成 日本画家19人協力、郡山・阿弥陀寺

 
十二支や花鳥風月をテーマに描かれた天井画

 福島県郡山市の阿弥陀寺に、東京芸大や同大大学院で学んだ日本画家19人が制作した天井画がお目見えした。天井約60平方メートルに十二支や花鳥風月を題材に描いた作品130枚が敷き詰められ、本堂を鮮やかに彩っている。

 本堂は2021、22年の本県沖を震源とする地震で被災した。改修工事に合わせて新たに天井画を取り入れようと、住職の小田修史さんが知人を通じて日本画家の鷹浜春奈さんに制作を依頼。鷹浜さんが20~30代の日本画家に協力を呼びかけ、制作に乗り出した。

 画題は昔の日本画で描かれている草花を中心に、四季ごとに選別。さらに県の花ネモトシャクナゲや県の鳥キビタキをはじめ、市の花木鳥も取り入れた。予備を含めて計136枚を19人で分担し、スギ板1枚(縦55センチ、横55センチ)に日本画の顔料などを使って制作。22年3月から1年8カ月かけて完成した。

 天井画は配置にもこだわり、天井の中心に円を描くように十二支を設置。さらに天井を4分割し、干支(えと)に対応する季節の画材を敷き詰めた。

 隠れた三つのハート

 小田さんは「将来有望な画家の皆さんに依頼して良かった。100年、200年後に文化財になることを期待したい」と語った。鷹浜さんによると、設置された130枚の中に三つのハートが隠されているという。「天井画を全体で見たときの迫力や荘厳な感じを味わってほしいし、一枚一枚の画題も楽しんでほしい」と話した。

 本堂は自由に拝観できる。問い合わせは阿弥陀寺(電話024・922・7275)へ。