海岸清掃お得に楽しく!いわきで広がり 地元企業協賛...チケット

 
ビーチクリーンいわきの清掃奉仕で笑顔を見せる参加者

 「海をきれいにしたい」と「街を盛り上げたい」という思いが重なった新たな社会活動が、いわき市で広がりを見せている。同市出身の吉田衣里(えり)さんが主催する「BEACH CLEAN IWAKI(ビーチクリーンいわき)」は、月に1回程度行う市内の海岸清掃で、参加者に地元企業から協賛を受けたサンクスチケットを配っている。チケットの内容はその時ごとに異なり、参加者が清掃を楽しんだ後に企業の店舗を訪れて買い物をするなど、これまでにない人の流れを生み出している。

 吉田さんは新型コロナウイルス感染拡大期の2021年、知人が交流サイト(SNS)でいわきの海岸にごみがあると発信しているのを見た。「地元のことだから何とかしたい。清掃なら屋外だから、コロナも気にしなくていいのでは」と思い、イベントを考えた。

 「楽しいことがあれば続けられるのではないか」と知人の飲食店経営者に相談したところ、コーヒーの無料券を協賛してもらえることになった。「海がきれいになるだけでなく、お店にとってもPRになればみんながハッピーになる」と決意し、同年11月に第1回の清掃活動を永崎海岸で行った。知人らわずか7人からのスタートだったが、市内の企業に「ゆるーく楽しくごみ拾い」と趣旨を説明するなどの努力を続けた結果、現在は約30人が汗を流している。

 市内で生花店「花友」を営む八田勉さんは、花1本のプレゼントを協賛した。イベント参加者らが店を訪れるなど「これまでお付き合いのない人が店を訪れてくれた。花に親しんでもらうきっかけになったと思う」と語った。

 仕事の都合で生活の拠点を県外に移したが、「いわきが大好きだから」と活動を続ける吉田さん。「参加して良かったと思ってもらえるような活動を細く、長く続けていきたい」と語る。

 今月の活動は11日午前7時半から、四倉海岸で行う。参加希望や協賛の申し込み、問い合わせはビーチクリーンいわきのインスタグラム(@beachclean_iwaki)へ。