藤倉さん(北信中)ムエタイ世界一 U15 「努力報われた」

 
「努力が報われた」と世界一を喜ぶ藤倉さん

 福島市のキクチジムに所属する藤倉祢虎(ねお)さん(15)=北信中3年=が、今月上旬にタイで開かれたムエタイの世界大会U―15(15歳以下)部門で優勝し、初の世界一に輝いた。チャンピオンベルトを腰に巻いた藤倉さんは「今までの努力の全部が報われた」と笑顔で激戦を振り返った。

 世界大会は5人が出場し、トーナメントで争った。昨年11月の全日本大会を制して世界の舞台に挑んだ藤倉さんは「通用するか不安で緊張した」というが、1回戦でイタリアの選手にKO勝ちし、勢いに乗った。決勝では身長差で上回るポルトガルの選手を相手に、武器の「打たれても前に出る」スタイルで対抗。判定勝ちでベルトを手にした。

 これまでにキックボクシングやムエタイの全国大会で複数回、優勝してきた実力者だが、世界大会に挑んだのは初めてだった。大会前にはパワーのある海外選手を想定し、埼玉県のジムで武者修行を敢行。練習量も増やし、毎朝6時から走り込みやミット打ちをして体を鍛え、学校から帰宅後はほぼ毎日、ジムで汗を流した。

 「世界で一番努力したから優勝できた。自慢の息子だ」。練習する姿を一番近くで見てきた父和幸さん(40)は目を細める。

 今後は高校へ進学し、新たな目標を探すという。自分に自信が持てず「強い男になりたい」と小学1年生の時にジムに通い始めてから約9年。世界の頂点に立ち「父に世界一の姿を見せたかった。少しは自分に自信が持てるようになった」と充実した表情を浮かべた。