医療課題の解決策探る 会津若松でオンライン診療講演会

 
会津の医療の現状とオンライン診療の役割を学んだ講演会

 会津オンライン診療研究会は7日、会津若松市の会津若松ワシントンホテルでオンライン診療を学ぶ講演会を開いた。参加者が会津の医療の課題と、課題解決に向けたオンライン診療の取り組みに理解を深めた。

 同研究会の石田義則副会長(竹田綜合病院脳神経内科科長)、会津医療センター精神医学講座の川勝忍教授が講演した。

 石田副会長は「遠隔診療をさらに身近なものに!~会津オンライン診療研究会が目指す近未来~」をテーマに講演した。高齢化・長寿化に伴う医学的問題として、慢性疾患、多疾患併存状態の患者が増えるとし、症状の個人差が大きく多職種でのケアが必要になると指摘。医師偏在による医療資源不足を抱える会津では専門医へのアクセス(通院)が困難となり、その課題を解決するのがオンライン診療とした。

 石田副会長はオンライン診療のメリットなどを説明し「地域で完結する医療体制をつくらないといけない。若松だけでなく、会津全域で平等に医療を受けられるようにしなければならない」と強調した。

 川勝教授の演題は「オンライン診療と認知症」。電子カルテシステムと医療連携について話し「認知症医療では情報が特に大切。一方で電子カルテは10年以上遅れている」と指摘した。「他のカルテがすぐに見られると治療が効率化するが、一向に進まない」とし電子カルテの早急な共通化を求めた。また、医師や薬剤師、看護師らが診療情報を相互に把握するシステム「地域医療情報ネットワーク(キビタン健康ネット)」についても言及し、「医療連携のためのネットワーク整備が必要」と話した。