「荒城の月」永遠に...全員合唱 会津若松で市民音楽祭最終公演

 
「荒城の月」などを歌い上げた会津高合唱団

 詩人・土井晩翠が作詞した名曲「荒城の月」を会津若松市民の愛唱歌として歌い継いできた「荒城の月市民音楽祭」の最終公演は12日、同市で開かれた。2000年の初回から四半世紀にわたって親しまれた音楽祭で、市民らは合唱や吹奏楽の演奏に聞き入った。

 「荒城の月」は、土井晩翠が戊辰戦争で荒廃した鶴ケ城跡や故郷である仙台市の青葉城跡をモチーフに作詞した。1999年に会津若松市で開かれた「荒城の月サミット」がきっかけで、「鶴ケ城が名曲の基となったことに誇りを持ちたい」と市民が中心となって音楽祭を企画した。これまで計20回の公演が開かれたが、スタッフの高齢化などを受けて終了が決まった。

 最終公演には、地元の鶴城小や会津高のほか、市民団体から約300人が出演。同市出身のテノール歌手佐藤淳一さんらも駆け付け、曲間に音楽祭への思いを語った。フィナーレでは、出演者と来場者の全員で「荒城の月」を合唱した。

 初回公演に市民コーラスとして参加した同市の新井田玲子さん(88)は「鶴ケ城を歌った名曲を記念する音楽祭がなくなるのは残念だ。別の形で歌い継がれてほしい」と話した。