憩いの場、防災拠点に再整備 須賀川・西川中央公園、台風被害受け

 
(写真上)再整備が完了し、利用を開始した西川中央公園、(写真下)整備されたポンプゲート

 2019年の東日本台風を受け、須賀川市が再整備を進めてきた同市館取町の西川中央公園の工事が完了し、市民らの利用が再開した。東日本台風で公園周辺が甚大な内水被害を受けたことから、防災機能を強化するのが目的で、公園内の多目的広場と、公園に隣接するポンプゲート(内水排水処理施設)などの防災設備を新たに整備した。

 東日本台風では館取町地区に1時間当たり最大45ミリの豪雨が降った。市は次の豪雨に備え、近くを流れる釈迦堂川に雨水を排水するポンプゲートを設置した。併せて、雨水をためておく機能を備えるため、公園内多目的広場の地盤を下げる工事を行っていた。

 ポンプゲートは25メートルプールの水を2分ほどで排水できる能力がある。排水し切れない場合には、25メートルプール42杯分の貯水機能がある多目的広場に雨水をためられるため、災害時に住民が避難する時間を確保できるよう「二段構え」にした。

 園内にはバスケットボールコートや園路、健康遊具などを設け、普段は市民の憩いの場として各種レクリエーションなどに活用される。市は再整備に当たり、地元の丸田町町内会の意見を計画に反映させた。

 再整備の完了を受け、丸田町町内会、安全で安心して暮らせる町づくりの会が主催した「西川中央公園防災施設完成感謝の集い」が12日、現地で開かれた。町内会の安積昭好会長が開会のあいさつ。町づくりの会の鈴木重会長が「公園を中心に安全と安心にあふれ、にぎわう町になることを願いたい」と語った。

 須賀川消防署の協力で消火訓練や、市赤十字奉仕団と市社会福祉協議会による炊き出し訓練、ポンプゲートの実演なども行われた。