夢はメジャーリーガー 米国で人気の「ピックルボール」普及に力

 
「一人でも多くの人にピックルボールの楽しさを知ってほしい」と話す松坂さん

 米国を中心に人気が急上昇しているスポーツ「ピックルボール」。まだ日本では知名度が低い競技のため、選手として国内外で活躍する松坂拓紀(ひろき)さん(20)=福島県福島市出身=は「一人でも多くの人に楽しさを知ってほしい」と、普及活動に力を入れている。

 ピックルボールは1960年代に米国で誕生。テニスや卓球、バドミントンを掛け合わせたような競技で、ネット越しに板状のラケット「パドル」で穴の空いたプラスチック製のボールを打ち合う。手軽でラリーが続きやすく、年齢を問わずに楽しめることが魅力の一つだ。松坂さんによると、米国の競技人口は3600万人に上る一方、日本では5千人程度。松坂さんは「まだまだ認知度が低いのが課題だ」と話す。

 アジア大会で優勝

 小学5年生の時にテニスを始め、高校卒業後から横浜市を拠点にテニス選手として活動していた松坂さん。ある時ピックルボールの存在を知り、「この競技の『顔』になりたい」と昨年6月に転向、アジア大会で優勝するまでになった。

 能登半島地震の支援の一環で被災地にも足を運んだ。「東日本大震災を経験した一人として、スポーツで復興を応援したい」と子どもたちに競技の楽しさを伝え、防災教育にも携わった。「いつか福島の子どもたちにも教えてみたい」と展望を語る。

 松坂さんの目標は本場米国のピックルボールのメジャーリーグに参戦すること。「自分が有名になることでもっと国内に競技を広めたい」。五輪競技に選ばれる日を心待ちに、選手としてステップアップしながら地道に競技の魅力を伝えていく考えだ。(多勢ひかる)