憧れ...芸者の道へ一直線 向島で修業中の白河市出身・佐くさん

 
一人前の芸者を目指し、修業を積む佐くさん(右)。先輩芸者と一緒に座敷に立つ

 美しく結われた日本髪に、陶器のような白い肌。白河市出身の佐くさん(20)は、東京都の花街・向島で芸者を目指し、見習いの立場である「半玉(はんぎょく)」として修業している。佐くさんは「芸者の姉さんたちのように、芸達者になりたい」と意気込む。

 幼い頃から着物や浴衣が好きだったという佐くさん。高校時代に動画投稿サイトで見たお座敷で華やかに舞う芸者の姿に、憧れを持った。芸者になるためには置き屋に身を置き、見習いとして修業しなければならないが、地域によっては年齢制限が設けられている。そのため、比較的に制限が緩い関東を選んだ。高校を卒業後、アルバイトや実家手伝いを経て、2023年1月に花柳界に飛び込んだ。

 佐くさんは置き屋「咲のや」に所属している。夜は座敷に立ち、先輩芸者の仕事がスムーズに進むよう、裏方に徹する。日中は舞や鳴り物など芸事の稽古に励んでいるが「鳴り物は細かい音を出すのが難しい」と苦笑いする。休日は、先輩芸者と常連客と一緒に出かけることがある。公私の境界線は薄く、忙しい日々を送っているが「一歩一歩進化していると思う」と充実感をにじませる。

 一人前の芸者になるには5年ほどかかる。道のりは険しくても「福島から上京し、芸者を目指して『頑張っているんだよ』ということを伝えたい」。将来は地元で芸を披露すること。その日まで夢に向かってまい進するつもりだ。