須賀川市議選投票率、低迷69.25% 議会刷新望む声反映

 
須賀川市議選投票率、低迷69.25% 議会刷新望む声反映

開票作業を行う職員ら=9日、村保健センター

 9日に投開票された大玉村議選は、投票率が前回選挙戦となった2007(平成19)年を11.37ポイント下回る69.25%にとどまり、盛り上がりに欠けた。一方で新人が得票数で1、2位を独占するなど議会刷新を望む村民の意思が結果に反映された。

 投票率の大幅な低下の背景には、有権者の高齢化、若い世代を中心とした政治離れが見受けられる。今回、現職、新人の各陣営とも浮動票の取り込みに苦心した。ある新人陣営は選挙期間中、「若い世代へのアプローチが難しい」と吐露した。議員として「何をするのか、したいのか」が有権者に届かなかった面もあった。

 震災から5年目を迎えている。同村が、ふるさと納税制度の推進、「日本で最も美しい村」連合加盟など村政発展に向けて取り組む中、村政の両輪とされる村と議会が方向性を同じく見据え、課題に取り組んでいくことを村民は望んでいる。

 12人に当選証書

 大玉村議選の当選者12人に対する当選証書付与式は10日、同村役場で行われ、当選者が村政発展に向けて決意を新たにした。佐藤美一同村選挙管理委員長が一人一人に当選証書を手渡し、「明るく、住みよい村づくりに向けて全力を尽くしてほしい」とエールを送った。押山利一村長が祝辞を述べた。

 新議員の任期は9月1日から4年。議長や副議長、常任委員長などの議会構成を決める臨時議会は同日に開かれる。