三春町長選「終盤の情勢」 現職と新人"激しい舌戦"展開

 

 任期満了に伴う三春町長選は11日、投票日の13日まで残り2日となり、15年ぶりの選挙戦は終盤に入った。届け出順にいずれも無所属で、現職の鈴木義孝候補(75)=3期=と、新人の元町議会議長本多一安候補(65)が激しい舌戦を繰り広げている。

 鈴木候補は町内全域で遊説や街頭演説を展開し、3期12年の実績を強調。防災拠点となる役場新庁舎建設の推進や、除染の早期完了など安心して暮らせるまちづくりを訴える。後援会各支部をフル稼働させ、町内全域で票のさらなる掘り起こしを目指す。

 本多候補は人口減少社会に対応した町政の実現を主張する。福祉対策や学校再編を含めた教育環境の充実などを打ち出し、町政変革の必要性を訴える。地元沢石地区の後援会を中心に草の根の選挙運動を展開。個人演説会や遊説で政策の浸透を図っている。

 両陣営とも、票田の町中心部での得票が勝敗を左右するとみている。前回投票率は62・84%。今回は初めて町議選とのダブル選挙となったことで、両陣営とも投票率は前回を上回ると予想している。