小熊慎司氏ら維新離党届 「原点に返り政治を」

 

 維新の党の小熊慎司衆院議員(福島4区)、小沢鋭仁元環境相(比例近畿)ら中間派の衆院議員4人は22日、松野頼久代表に離党届を提出した。27日の執行役員会で了承される見通しだ。一方、下地幹郎元郵政民営化担当相(比例九州)ら3人は、橋下徹大阪市長が結成する新党に参加する意向を固めた。党分裂の動きは収まらず、松野氏ら執行部は危機感を強めている。

 離党届を提出したのは、小熊、小沢両氏のほか村岡敏英(比例東北)、重徳和彦(愛知12区)の両氏。4氏は当面、無所属で活動する方針だが、11月の大阪府知事、大阪市長のダブル選の結果によっては「橋下新党」との連携も視野に入れる。

 小熊慎司衆院議員(福島4区)は22日の維新の党からの離党を受けた会見で「党内融和と円満解決を求めてきたが力足らずでこのような事態になった。改革勢力を結集して新たな二大政党をつくるという志には変わりない。無所属となり原点に返り政治を立て直したい」と離党の理由を語った。

 自身が代表を務める維新の党県総支部については「県総支部には現職の県会議員や党員がいる。総支部の在り方は残った人で判断していただくことになる」と述べた。また、県議選での党公認、県総支部公認の候補については「公認(の位置付け)は変わりない。私の離党の趣旨は伝えており(候補者の)それぞれの判断になると思う。私は無所属の立場で支援する」とした。