湯川村長に元村議・三沢氏 元職破り初当選、投票率79.88%

 
支持者と万歳する三沢氏(左から2人目)と妻千賀子さん(右から2人目)

 任期満了に伴う湯川村長選は25日、投開票が行われ、無所属で新人の元村議三沢豊隆氏(65)が、無所属で元職の小野敏文氏(77)を破り、初当選を果たした。任期は11月9日から4年。

 投票率は79.88%で、選挙戦となった12年前の91.54%を11.66ポイント下回った。当日有権者数は2654人(男性1237人、女性1417人)。
 当選証書付与式は26日、村役場で行われる。

 有権者は「継承」選択

 12年ぶりの選挙戦は、現職の後継指名を受けた新人の三沢豊隆氏(65)が制した。有権者が現村政の継承を選択した形となった。

 現職の大塚節雄氏(71)=3期=が6月議会で引退を表明したことで、一気に選挙戦の動きが加速した。村議会から複数の候補者擁立の動きが広がったが、最終的に三沢氏に一本化された。三沢氏は「村政の継承と発展」をスローガンに、高齢者支援センターの設置や子育て支援の充実、農・商・工業の振興などの政策を訴えた。浮動票の多い新興住宅地でも遊説をこなし支持を広げた。

 小野氏は産業の多様化を強調、人口減少社会に対応するため村政刷新を訴えたが村民に浸透しなかった。

 ふるさと納税で全国に会津湯川米をアピールする手法などが注目を集める同村。村の特性をいかにして生かし、発展させるか三沢氏の手腕が問われる。

 湯川村長選開票結果(選管最終、敬称略)
1,425 三沢 豊隆 65 無新
 661 小野 敏文 77 無元