現職・大和田昭氏が無投票再選 小野町長選、人口減少対策へ

 
万歳三唱で再選を喜ぶ大和田氏(右)。左は妻則子さん

 任期満了に伴う小野町長選は7日告示され、現職で無所属の大和田昭氏(69)=1期=のほかに立候補の届け出はなく、大和田氏が無投票で再選を果たした。任期は23日から4年。

 大和田氏は1期目で除染などの震災復興、子育て支援基金の創設、常勤医の確保などに尽力。2期目は人口減少に歯止めをかけるため、認定こども園や磐越道小野インターチェンジ(IC)周辺の整備などに取り組む。当選証書付与式は13日午前8時40分から、町役場で行われる。

 手腕に町民から期待

 7日に告示された小野町長選で、無投票で再選を飾った大和田昭氏は引き続き、町政のかじ取り役の重責を担う。現職と新人の計3人が激しく争った前回町長選とは一転して「無風」となった背景には、大和田氏の手腕に期待する町民の声がある。

 大和田氏は昨年10月に立候補を表明。告示日に行われた出陣式には町民ら約200人に加え、周辺市町村長も激励に駆けつけ、支持の高さをうかがわせた。

 大和田氏は町長就任後、除染などの震災復興、公立小野町地方総合病院に常勤医2人の確保、2社の企業誘致成功の実績を残した。2期目は認定こども園や磐越道小野インターチェンジ(IC)周辺の整備などの具体的な人口減対策に臨む。

 無競争での信任となったが、町政の課題は少なくない。大和田氏には少子化対策などスピード感ある施策実行が求められる。