西郷村長に高橋広志氏 佐藤氏との『新人対決』4072票差制す

 
支持者と万歳する高橋氏(中央)

 任期満了に伴う西郷村長選は25日、投票が行われ、即日開票の結果、新人で元村議の高橋広志氏(63)=無所属=が、新人で元村議会議長の佐藤富男氏(68)=無所属=を4072票差で破り、初当選を果たした。任期は3月28日から4年。

 高橋氏は「村政の継続」を訴え、引退する現職の全面的な支援を受けた選挙戦を展開。受け継いだ村内各種団体による組織力が機能し、幅広い支持を集めた。投票率は56.01%で前回2014(平成26)年の56.53%を0.52ポイント下回った。

 当日有権者数は1万6242人(男性8148人、女性8094人)。当選証書付与式は26日、村役場で行われる。

 支持集めた「村民主役の村政」

 現職の引退を受け、元村議による新人同士の一騎打ちとなった西郷村長選は、現職から全面的な支援を受けた高橋広志氏(63)が佐藤富男氏(68)を退けた。村政の「継続」か「刷新」かが問われた選挙戦で、有権者は「継続」を選択した。

 高橋氏は1月中旬に立候補を表明。村議1期目途中での出馬で知名度不足を懸念する見方もあったが、約1カ月で約7000戸を訪問するなど、村民の声に耳を傾けた。各種団体の支援とともに「村民主役の村政」を掲げ、幅広い支持を集めた。

 一方、佐藤氏は村議8期の経験をもとに「村政の改革」を強調。村長報酬の5割削減、村職員の削減などを訴えたが、及ばなかった。

 県内町村で最大の人口を抱える同村。JR新白河駅や東北道白河インターチェンジ(IC)を抱えるなど、恵まれた環境を生かした成長が継続できるか、高橋氏の手腕が問われる。

◇西郷村長選開票結果(選管最終、敬称略)
当6,470 高橋 広志 63 無新
 2,398 佐藤 富男 68 無新