4候補が票固め...期日前投票の動向注視 福島県知事選・後半戦

 

 第21回知事選は投開票の28日に向け、後半戦に突入した。いずれも無所属で、現職の内堀雅雄(54)=福島市、新人で共産党県委員長の町田和史(42)=共産推薦、同、新人で自営業の金山屯(78)=白河市、新人でIT会社経営の高橋翔(30)=葛尾村=の4候補の陣営は期日前投票の動向を注視しながら、支援組織などの票固めや無党派層を中心とした浮動票の取り込みに懸命だ。

 内堀候補は前半で県内59市町村をほぼ一巡して、18日は伊達市や伊達郡など県北地方を遊説。川俣町での街頭演説では「復興は道半ばで、引き続き、現場主義を貫き、復興を前進させる」と強調した。陣営からは「有権者の関心がかつてないほど低調だ」と投票率の低さを懸念する声が早くも漏れ始めた。支援する政党、団体が前回2014(平成26)年知事選の得票を10万票上回る60万票の獲得を目指して、票の掘り起こしを急ぐ。

 町田候補は18日、相双地方で遊説を展開。南相馬市小高区の街頭演説では、「自民、公明に支えられた現県政が安倍政権に『NO』とは言えない。政権の言いなりではなく、県民の知恵や力、声が生かされる県政をつくる」と訴えた。陣営は「最終盤にヤマ場をつくりたい」と息巻く。25日に福島市で開く総決起集会には、共産党の小池晃書記局長が応援演説に駆け付ける予定で、後半の追い込みを狙う。

 金山候補は鉄道で県内各地を移動し、中心市街地で歩きながら支持を訴える。

 高橋候補はインターネットを活用した公約の動画配信などを通して浸透を図る。