無所属・水野さち子氏が立候補表明 参院選、自民対非自民構図

 

 7月に予定されている参院選で、県議の水野さち子氏(57)=会津若松市選出、2期=は2日、福島選挙区(改選数1)に立候補を表明した。水野氏は国民民主、立憲民主、社民各党の県連と無所属議員、連合福島でつくる「5者協議会」の統一候補として出馬要請に応じ、無所属新人で立候補する。今後は野党候補の一本化を念頭に、5者協議会と、新人の擁立を決めている共産党との間で調整が進められる見通し。

 有力視される「7月4日公示―21日投開票」まで約3カ月に迫る中、自民党現職で元少子化担当相の森雅子氏(54)=2期、公明推薦=が3選を目指して立候補を予定しており、福島選挙区で「自民対非自民」の構図が大枠で固まってきた。

 水野氏は2日、福島市で記者会見し「県民目線を大事に、本県の身近な課題を国政の場にぶつけていきたい」と意欲を述べた。5者協議会は、国民県連筆頭副幹事長を務める水野氏の離党を擁立の条件としており、水野氏は今後離党手続きを進める。

 共産は昨年7月に新人で県委員会書記長の野口徹郎氏(43)の擁立を決定している。町田和史党県委員長は「互いの一致点を明確にしたい。消費増税の中止や原発ゼロが政策の柱となる」と述べ、5者協議会との協議に前向きな姿勢を示した。水野氏の会見に同席した国民の増子輝彦幹事長代行・県連代表は「(共産と)一緒に戦う構図ができるか、努力させていただく」と語った。

 自民は昨年8月に森氏の公認を決定し、3月の県連定期大会で森氏の必勝を目指す特別決議を採択した。県連は農業や商工業、建設業関係などの友好団体とともに組織する総合選対本部の設立を急ぐ。太田光秋県連幹事長は「党員、党友が一丸で選挙態勢の構築を進めている。参院選に圧勝し、安定した政治基盤を築く」としている。