立候補予定者、7選挙区で定数上回る 福島県議選10月31日告示

 

 10月31日告示、11月10日投開票に決まった次期福島県議選。27日現在、立候補を表明したか、または政党の公認を受けた立候補予定者は、選挙区別では福島市(定数8)が10人、郡山市(定数10)が11人、いわき市(定数10)が12人、会津若松市(定数4)が5人、須賀川市・岩瀬郡(定数3)が6人、喜多方市・耶麻郡(定数2)が3人、相馬市・新地町(定数1)に2人と、それぞれ立候補予定者数が定数を上回っている。

 最大会派の自民は、現職26人、新人7人の公認を正式決定した。さらに新人の公認または推薦を検討しており、現有29議席から単独過半数への議席拡大を狙う。県連は、3月の定期大会で公認候補全員の当選を果たし復興を成し遂げるとの特別決議を採択している。

 国民民主は現職11人の公認を決めた。第2会派の県民連合を構成する他党や無所属議員と連携し、会派全体で現有の20議席以上を目指す。会派所属の現職が不在の空白区に加え、複数人区で上積みを目指し、統一会派の枠組みで新人擁立の作業を進めている。

 立憲民主は2市選挙区で現職2人が立候補を表明した。さらに新人1人の擁立を視野に県連内や県民連合との間で調整している。

 社民は現職1人が福島市選挙区で立候補を予定。さらに郡山市、いわき市の両選挙区で新人1人を擁立、複数議席の獲得を狙う。

 共産は現有5議席からの拡大を目標に掲げ、現職4人と新人3人を擁立。定数3以上の選挙区などでも候補者擁立を目指す考えだ。

 公明は福島市、郡山市、いわき市の3選挙区で現職3人と前衆院議員の新人1人を公認、党として過去最多の4議席獲得を狙う。

 ◆現職4人、今期で引退

 今期限りで引退を表明している現職は小桧山善継氏(72)=自民、喜多方市・耶麻郡、7期、斎藤健治氏(75)=自民、須賀川市・岩瀬郡、5期、柳沼純子氏(72)=自民、郡山市、4期、阿部裕美子氏(72)=共産、伊達市・伊達郡、4期=の4人。県民連合の水野さち子氏(57)=無所属、会津若松市、2期=は今夏の参院選への立候補を表明している。