磐梯町長に新人・佐藤淳一氏 無投票で初当選、民間主導を訴え

 
初当選を果たし関係者と万歳三唱する佐藤氏(中央)。右は妻千景さん

 任期満了に伴う磐梯、猪苗代、柳津の3町長選は18日、告示された。磐梯町長選は、無所属で新人の元町議佐藤淳一氏(57)のほかに立候補の届け出はなく、佐藤氏が無投票で初当選を果たした。任期は26日から4年。

 新人の佐藤淳一氏(57)が無投票で初当選を果たした磐梯町長選。現職が3月に引退を表明した後、「町民の声が反映できる仕組みをつくり、民間主導のまちづくりで活性化を図りたい」と手を挙げたのが佐藤氏だった。

 佐藤氏は町議1期と政治経験は浅いものの、議会では観光や定住促進、財政など、多岐にわたる分野で存在感を示してきた。現職にも「後継者を立て、今後の町政に影響を与えたくない」との思惑があった。

 現職のもとで幼小中一貫教育や、史跡慧日寺(えにちじ)跡を活用した観光振興などを進めてきた同町だが、人口減や財政など課題は多い。観光を通した活性化をはじめ、空き家の利活用によるIターン・Uターンの促進などの政策を掲げる佐藤氏の手腕が問われる。