選挙ムード『低調』...投票率低下懸念 福島市議選・終盤の情勢

 

 任期満了に伴う福島市議選(定数35)は30日の投開票日まで残り2日間となった。現職30人、新人7人の計37人が県都の活性化などを訴え、終盤の追い込みに全力を注いでいる。

 各陣営は地元の票固めとともに大票田の市中心部の掘り起こしに躍起だが、引退議員5人の地盤などでも集票合戦は熱を帯びる。ただ地盤が重なる候補者も多く、「票が読めない」との声も漏れる。

 新人14人を含む44人による激戦となった前回は、投票率が4.97ポイント増の47.33%と上昇。今回は立候補者が定数を2人しか上回らず、「有権者の関心は前回より低く、選挙ムードは低調だ」との見方もある。このため各陣営は投票率の低下を懸念している。前回1800票台だった当選ラインは、各陣営で差はあるが、今回は下がると見込む陣営が多い。ある候補者は「市民の心に届く訴えで選挙への関心を引きたい」と語った。