平田村長に現職・沢村和明氏「4選」 新人・佐藤氏に283票差

 
4選を決め、花束を掲げて喜ぶ沢村氏。右は妻孝子さん

 任期満了に伴う平田村長選は21日、投開票が行われ、現職の沢村和明氏(72)が新人の元村議佐藤一一氏(65)との一騎打ちを283票差で制し、4選を果たした。任期は29日から4年。

 沢村氏は3期12年の実績を基に手厚い農業支援や定住、交流人口の増加、子育て支援、高齢者福祉などの政策を訴え、支持を広げた。

 投票率は82.08%で2015(平成27)年の前回を6.37ポイント上回った。当日有権者数は5096人(男性2555人、女性2541人)。

 当選証書付与式は22日、村役場で行われる。

 村づくりの継続支持

 人口減少が続く村の将来を描くかじ取り役を決める平田村長選。有権者は現職沢村和明氏(72)が進めた村づくりの継続を選択した。

 沢村氏は村内各地区に張り巡らせた後援会組織を軸に選挙戦を展開。懸念の声があった財政については、国の補助などを受けた大規模事業がほぼ完成し「健全化を堅持する」と強調した。若い世代の住宅新築の補助や温室・水耕栽培の推進、入浴施設やスポーツゾーンの整備など新たな政策も打ち出し、支持を集めた。

 佐藤一一氏(65)は人口減を踏まえ「身の丈に合った暮らしが必要」との立場で出馬。ジュピアランドひらたなどの観光事業や施設整備に関する財政運営見直しを訴えたが及ばなかった。

 人口減は急速に進み、少子高齢化も顕著だ。選挙戦で訴えた政策で定住、交流人口を増やし「未来への希望」を見いだせるか、沢村氏の手腕が問われる。

◇平田村長選開票結果(選管最終、敬称略)
当2,213 沢村 和明 72 無現
 1,930 佐藤 一一 65 無新